ロシアのショッピングセンター火災、少なくとも64人死亡
画像提供, AFP
ロシア・西シベリアの都市ケメロボで25日午後5時(日本時間午後7時)ごろ、大型ショッピングセンターで火災が発生し、少なくとも64人が死亡した。地元メディアによると、犠牲者の多くは子供で、10人が依然として行方不明となっている。
火災があったのは映画館やレストランなどが入居している複合施設「ウィンター・チェリー」で、建物の上階から出火した。多くの犠牲者は映画館の中で見つかった。
ソーシャルメディアには買い物客が火から逃れるために窓から飛び降りる動画が投稿された。
ロシア連邦捜査委員会は発表文で、「初期段階の情報では、2つの映画館で屋根が崩落した」と述べた。
出火原因は依然として不明。当局は捜査を開始した。
一部メディアは、ケメロボ州のウラジーミル・チェルノフ副知事が、子供たちの遊戯用トランポリンがある部屋から出火した、と語ったと伝えた。
同副知事は、「当初の推測では、子供がライターの火をつけたところ、トランポリンの部屋にあった気泡ゴムに火が移り、火薬のように爆発した疑いがある」と語ったという。
ケメロボはモスクワから3600キロ東に位置し、石炭の生産で知られる。
緊急隊員約660人が現場に派遣されており、消防隊員は17時間以上にわたって消火活動を行った。
「ウィンター・チェリー」は2013年に開業。映画館やレストラン、サウナ、ボーリング場、子供向け動物園などが併設されていた。
煙を吸った負傷者11人が病院で手当を受けた。
また、ケメロボ州の緊急対策部のエフゲニー・デジューキン副部長は、延焼面積は1500平方メートルに及んでいると説明した。
「全員が救助と調査に当たっている。消火のためあらゆる手を尽くしている。ショッピングモールは複雑な構造をしており、可燃性の物が多い」
ロシア連邦捜査委員会によると、ショッピングセンターの運営会社の経営者や「ウィンター・チェリー」の所有者を含む4人が事情聴取のため拘束された。