近頃のAI技術の進化スピードには、本当に目を見張るものがあります。
想像をはるかに上回る速度で、高品質かつ多種多様なコンテンツが生み出されていて、これは単なる効率化ツールの進化にとどまりません。 むしろ、創造性の領域へ本格的に参入してきたと感じるほどです。 実際、商業的な創作やコンテンツ制作の大半が近い将来AIに取って代わられるのではないか――そう現実味をもって捉える声が、特に有識者の間で増えてきています。
そうした時代を迎えた今、私は次のような方針をなんとなく抱いています。
- Issue Drivenなタスクは徹底的にAIを活用する。
- 仕事でもプライベートでも、合理的に任せられることは任せつつ、
- 一方で、意識的に"Passion Driven"な活動を取り入れていく。
合目的的な作業や問題解決は、これからますますAIが担いやすくなるでしょう。 私の仕事でも、Coding、スケジュール管理、情報整理、文章作成などはどんどんAIを活用していきたい（というより、他に選択肢はないように思います）。 また、プライベートでも"理不尽"や"非効率"を排除できる部分はどんどんAIに任せていきたい。 そうすることで、本当にやりたいことに集中できるからです。
一方で、「ゴールや成果を特に定めずに行動する時間」を、あえて意識的に確保することも大切だと考えています。
好きだからやる、楽しいからやる ― そうした遊びや趣味、ちょっとした実験を通じて、思わぬアイデアが生まれるかもしれないし、何も成果が出ないまま終わるかもしれません。 でも、生身の人間として精神安定のためにもそれがいいんです。
実はこうした「無目的な活動」こそ、自然界の「非線形現象」や「組み合わせ爆発」と呼ばれる普遍原理が働きやすい領域です。 ちょっとしたきっかけや組み合わせ次第で、まったく新しい価値や予想外の広がりが必ず生まれる ― と私は確信しています。 たとえば、何気ない雑談から革新的なアイデアが生まれたり、趣味で学んだ知識が仕事に思わぬ形で活きたりするのは、むしろ"合理性の外"に転がっているのではないでしょうか。
AIに合理的な部分を委ねるからこそ、人間はこうした"無駄"や"遊び"を享受し、多様性を生むポテンシャルを存分に活かせるのだと思います。
実際、ある時代から世界は市場経済のもと、飽くなき合理化を追い求めてきました。 いつのまにか、「どんなときも合目的的に行動することが重要だ」という常識や強迫観念にどっぷり浸かっている私たち…。 しかし、すべてを合理的に効率化してしまえば、人間らしい好奇心や創造性が失われるリスクがあるという指摘は、以前から多くの方がしてきたことでもあります。
だからこそ、効率を追い求める活動にはAIを活用しつつ、意識的にPassion Drivenな時間を確保する。 その両輪があることで、人間らしい豊かさが実現するのではないか ― と私は思っています。 特に人との付き合いにおいては、このバランスが大きな鍵を握るはず。 スケジュール調整や情報共有といった実務的なコミュニケーションはAIの支援を受けつつ、その分生まれた余白で雑談や気ままな対話を楽しむ。こうした「効率」と「遊び」の使い分けが、これからの関係性づくりにおけるコツになるかもしれません。
AIと共存する時代だからこそ、合理性と遊び心、そして人とのつながりのバランスを大切にしていきたい。 私はそう考えています。 むしろ、合理性の追求はすべてAIに任せたいくらいです。 そのほうが、合目的性に飼いならされていた自分を卒業し、より"Passion Driven"な人間へとアップデートできるような気がしているのです。